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写真家・小野奈那子さんによる、私と共に運営しているシェアスペースでの個展の会場デザイン。
自宅の窓から見える公園を日常的に撮影した写真から、公園のような、気ままに散歩したり休んだりできる開放的な居心地の良さを目指した。
２色の明るさの異なるグレーを基調に、目地や台のある壁面、高低差をつける平板の床を構成し、白壁のギャラリー空間にムラをつくった。その場に近づいたり一歩下がったりしながら写真を配置する作家の様子からは、公園を撮影していた姿を想起させ、鑑賞者が作家の日常を追体験するような構成となった。
これらの構成物は、会期中同じ空間で働いている私たちにも作用することとなる。部材の凹凸、視線の抜けが空間に奥行きをつくり出し、互いに広がりを感じるおおらかな空間となった。