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とある洋服店のために考えた、ものをかけられるアイアンバーと、それを立たせている木片によるハンガーラック。
「omoshi」の由来は、工事現場に置かれた、注意喚起のパネルを支える水の入ったポリタンク「重石（おもし）」。人の行為に関わる機能とは別の、物理的な機能を持つ部材。
バーを支える木片は、淡路島の間伐材を中心に、通常の家具の材としては細かったり不揃いだったりするものを使用。一つ一つ、節の入り方や太さに合わせて割り方や置き方を考えて、その表情によって見立てをして名付けた。
服にかけるだけだったのに、靴を置いたり、それに合わせて別の服に掛け替えたり、木片によって続きの行為が誘い出されているうちに、いつもの空間をちょっと違う風景に変えるようなオブジェクト。