世田谷
クロニクル
1936-1983
/Text
今年で活動5年目となる「世田谷クロニクル」の成果展として企画された展覧会は、映像・読み物・立体物・参加型WSなどの様々なメディアによって構成される。会場は、三軒茶屋駅直結のキャロットタワーの3・4階で、地域住民を中心に様々な人が訪れる場所である。
3階の細長いギャラリースペースは、世田谷クロニクルのアーカイブされた映像のサムネイルの展示とし、4階は複数のメディアがゆるくゾーニングされた展示構成とした。ベニヤ板と小割で構成したL字の柵を配置し、四角く囲われていながらも、途中から出たり入ったりできるような導線を計画した。
会期中数日に分けて鑑賞するかたちや、WS(コロナの影響で叶わなかった)が開催されながらも通常の鑑賞ができるかたちを受け入れることができる。 柵は、ベンチによって支えられており、会場内のいたるところに人が座っている風景が生まれる。それぞれに映像を見たり、テキストを読んだり、ある日はパソコンを膝に乗せて仕事をしている人も見かけた。 地域住民の場としての生活工房が、より日常に入り込むきっかけになるような空間づくりを心がけた。
世田谷クロニクル 1936-1983 展
/Data
Usage : Exhibition
Location : Setagaya, Tokyo
Client : 生活工房
Construction : 吉田尚弘
Area : 540㎡
Completion date : 2020.03
Photo : Daisaku OOZU